健康と病気、症状

アーカイブ : 2009年04月

糖尿病の予防(肥満

現代人は、食べ過ぎや運動不足で肥満になる傾向があります。

肥満になると、軽い糖尿病状態になる人がいますが、早く解消すれば、また正常に戻る事ができます。

しかし、そのまま放置して、糖尿病になってしまう人が増えつつあります。

このように肥満が原因の糖尿病を「肥満糖尿病」といい、患者数は2型糖尿病の6割以上になります。

肥満はどうしていけないのでしょうか?

肥満は、私たちの体にとって異常事態であり、その度合いが高いほど、糖尿病や動脈硬化症などの生活習慣病にかかる率が増えます。

では、肥満とはどういう状態なのでしょうか?

肥満というのは単に体重が増えたというだけではなく、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れ、必要以上に体脂肪が増えた状態です。

しかし、体脂肪だけを正確に測定するのは難しいので、簡単に計算できるBMI(ボディーマス指数)で判定する方法が一般的になりました。

BMIは、「体重 (kg) ÷身長 (m) ÷身長 (m)」で、計算します。

この答えが、「18.5未満=やせている」「18.5~25.0=普通」「25.0以上=肥満」となります。

身長から標準体重を出すには、「身長 (m) ×身長 (m) ×22(理想体重)=標準体重」となります。

25以上を肥満とするのは、25を超えると多くのいろいろな生活習慣病が起きやすくなり、27で糖尿病になる危険が2倍になるということです。

では、なぜ肥満が糖尿病を起こすのでしょうか?

肥満になると、糖代謝を支えるすい臓などの各組織が、それぞれフル回転し、肥満という事態に対応しようとします。

しかし、その状態が長引くとオーバーヒート状態になり、次々と異常が起こり、糖代謝のサイクルが狂ってきます。

いくつかのそういう事態が連鎖して、糖尿病や他の病気が発症するのです。

高血糖と診断されたら

高血糖といわれたら、どうすればいいでしょう。

糖尿病は初めが大事なので、検査で高血糖といわれたら、まず、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

そして、定期的に血糖値の検査を受け、食事や運動など、日常生活についての指導を受けます。

ところが、血糖値が安定してくると、治ったかと安心して、検査や治療を受けなくなる人が多いのが問題です。

そのうち、いつの間にか血糖が上昇して、合併症を併発してしまいがちです。

血糖値が下がったからといって、もう治ったのではなく、生活習慣が乱れるとまたすぐに上がってしまいます。

一度糖尿病と診断されたら、きちんと定期的に検査を受けて、血糖のコントロールの状態を確かめることが大切です。

合併症を併発してしまうと、さらにさまざまな症状がでてきますので、日常生活や治療にいろんな支障が起こってきます。

必ずお医者さんの指示に従って、血糖のコントロールを続けていくようにしましょう。

最近は、自分で血糖値を測れる「血糖値測定器」があり、いろんな種類が販売されています。

機能に多少の違いはありますが、指や腕・太ももを針で刺して採血し、チップ(センサー)に付けて本体で測定するというものです。

メーカーによって価格や使い方、糖尿病のタイプや生活環境によっても、測定器を選ぶポイントがずいぶん違ってきます。

また、針やチップは消耗品ですし、長期に渡っての使用になるので、コストもかかります。

ですから、まずは、いろいろ調べてみてから購入することをお勧めします。

糖尿病のタイプによっては、一部、保険適用も可能ですので、詳しくはお医者さんに相談してみてください。

糖尿病の検査

それでは、糖尿病の検査とは、どのようなものでしょうか?

簡単にいえば、次のような検査をします。

1.普段の血糖値を測ります。

2.空腹時の血糖値を測ります。

3.ブドウ糖(75g)を飲んで、2時間後の血糖値を測ります。

この3つのうちのどれかに異常値が出たら、別の日にもう一度検査をします。

その時に、また異常値が出たら、ほぼ糖尿病という診断になります。

「糖尿病型」と判定される結果

1.普段の血糖値が、200mg/dL 以上。

2.空腹時の血糖値が、126mg/dL 以上。

3.75g ブドウ糖負荷試験で、2時間後の値が、200mg/dL 以上。

また、検査で「糖尿病の疑い」が強く、次の症状が見られるときは、1回だけの検査でも糖尿病と診断されます。

1.糖尿病の典型的症状(口が渇く・水分を多くとる・多尿・体重が減少)がある。

2.グリコヘモグロビン(HbA1c)が、6.5%以上。

3.糖尿病網膜症が見られる。

4.現在「糖尿病の疑い」が強く、過去に高血糖を示したことがある。

グリコヘモグロビンとは、赤血球の中のヘモグロビン(血色素)にブドウ糖が結合したものです。

結合すると離れないので、1~2ヶ月前の血糖状態が分かります。

基準値は4.3~5.8%で、6.5%以上だと糖尿病と診断されます。

糖尿病だと診断された場合は、血糖値や合併症の程度、肥満の状態などを総合的に見て、治療方法が決められます。

血糖値があまり高くなくて、合併症もない場合は、薬は使わず、定期検査をして血糖値の上下を調べるだけになります。

血糖値のコントロールができるのであれば、日常生活は全く問題ありません。

もちろん、肥満・高脂血症などがあれば、それらを改善するような治療が必要になってきます。

糖尿病の検査は職場や地域の健康診断に含まれていますので、毎年必ず受けるようにして、年ごとの経過がわかるようにしておくとよいでしょう。