健康と病気、症状

アーカイブ : 2009年06月

妊娠と便秘

便秘で悩む人の約9割は女性であるといわれていますが、その中には妊娠中の女性も多く含まれています。

妊娠をする前は便秘とは全く無縁で過ごしてこられた方も、妊娠が進むに連れて便秘がひどくなるという場合もあります。

では、どうして妊娠中は便秘になりやすいのでしょうか?

 

原因はさまざまありますが、女性ホルモンの一つである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が、妊娠中は活発になることが大きな原因の一つに挙げられます。

黄体ホルモン(プロゲステロン)は受精卵が着床しやすいように子宮内膜の状態を整える働きを持っています。

そして妊娠したのちは胎盤から分泌されるようになり、流産しないように子宮筋の収縮を抑制するよう働きます。

それが腸を動かす筋肉にも影響を及ぼすことで、腸の動きが鈍り、便が出にくい状態にさせてしまうのです。

また、妊娠が進むにつれ、お腹の赤ちゃんにあわせてどんどんと大きくなっていく子宮が腸を圧迫することでも、腸の動きがますます鈍くなります。

そうして結果的に便秘になりやすくなってしまいます。

 

そのほか、出産に対する恐怖等からくる精神的ストレスや、単純な運動不足も原因になります。

 

妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、特に便秘解消の薬などは飲まないようにし、毎日の適度な運動や食事内容の見直しなどを図って、乗り切っていきましょう。

朝、起きてすぐにコップ1杯の水を飲むだけでも、腸の動きを活発にしてくれ、自然な便意を誘発してくれます。

また、水分は便そのものを柔らかくすることにもなりますので、運動とはまた違った面で威力を発揮してくれることと思います。

 

便秘と女性ホルモン

便秘で悩む人の約9割は女性と言われていることからもわかるように、便秘は女性の大敵ですね。

でも、なぜ便秘が女性に多いかというと、それは女性ホルモンが影響しているからなのです。

 

女性ホルモンは卵巣から分泌されているホルモンで、エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンと、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンの2種類があります。

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)は女性らしさのための女性ホルモンです。

思春期から分泌量が多くなり、女性らしい体つきを作っていきます。

妊娠に備えて子宮の内膜を厚くしたり、受精卵の着床を助けたりします。

また卵を作るホルモンでもあります。

 

黄体ホルモン(プロゲステロン)は妊娠のための女性ホルモンです。

受精卵が着床しやすいように子宮内膜の状態を整え、妊娠したのちは、妊娠を維持する役目を持っています。

 

便秘に影響するのは、この黄体ホルモン(プロゲステロン)のほうです。

黄体ホルモンの分泌によって、体内への水分や塩分の吸収は活発になります。

そのため、大腸の腸壁からも盛んに便の水分が吸収され、便が硬くなってしまい排便しにくい便にしてしまうのです。

黄体ホルモンの分泌が活発になる生理前に便秘になるのはこのためでもあります。

 

このように女性ホルモンのバランスから起こる便秘は病気ではありません。

どちらも女性には必要なホルモンです。

しっかりとした知識をもって、便秘解消のための薬などは使わず、運動やマッサージ、食事療法などで乗り切りましょう。

 

 

便秘解消のツボ~2

運動や食生活の改善など便秘の解消法にはいろいろありますが、特定の部位にあるツボを押して腸に刺激を与えることも効果があります。

運動が苦手な方、または運動する時間が作れないといった時は、ぜひ試してみてください。

 

大巨(だいこ、たいこ)は大腸の働きを高め、下腹部の不快感と張りを和らげてくれるツボです。

便秘でお腹が張って辛い時に押してみてください。

このツボの場所は、おへそから左右に指2本半ほど外側の、そこから更に指2本半ほど下に下がったところに、左右2箇所にあります。

便秘の人は硬くなっているので見つけやすいと思います。

仰向けに横たわってお腹の力を抜き、どちらか片方のツボを、両手の人差し指と中指、薬指の三本の指先を重ねて揉むように押してください。

女性は右手が下にくるようにして、痛みが気持ちいい程度の力で、5秒押して3秒休むくらいの速さで、5回ほど行ないます。

ひどい便秘で硬くなっている方は、ついつい強く押さえすぎないように注意しましょう。

 

冬場など指先が冷たくなっている場合は、まずは手を温めてから行ってください。

また、お腹の周辺のツボはいきなり押さえ始めず、まずお腹の周りのマッサージをしてから始める方がいいでしょう。

おへその周りを、時計回りに大きく円を描くようにやさしくなでて、ほぐしてください。

 

毎日のツボ押しを始めると同時に、毎朝決まった時間にトイレに座ること、便意を感じたら我慢しないことも習慣にしましょう。