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酸化マグネシウム

酸化マグネシウムは、便秘薬として昔から広く使われています。

腸の中で水分をひきとめてくれる作用がありますので、便が硬くなるのを防いでくれます。

そして、その刺激で腸の運動も活発になり、排便を促します。

習慣性が少なく、飲み続けても効果が落ちることがありませんので、便秘の症状で医者にかかると、たいていはこの薬が処方されます。

また、他の便秘薬のように腸を刺激することで排便を促すのではなく、便の水分を増大し軟化させることで排便を促しますので、妊婦が服用することでの悪影響も少ないとされています。

 

ただ、効果があるのは腸の中にある便に対してですから、薬を飲んだ時に食べた食べ物が便になるまでは効果はあまりありません。

人が食べ物を食べてから便ができるまでの時間は、一般的には24~48時間ほどかかります。

ですから、効果は服用後1~3日ほど掛かるということになります。

便秘の人はそれ以上に時間が掛かる場合もあります。

 

また、酸化マグネシウムを飲む前に出来てしまっている便に対しては効果はありません。

長い間便秘状態が続いている人など、固い便が栓をしたように肛門をふさいでいるような場合は、浣腸などの肛門側からの薬が投与されます。

 

最近、酸化マグネシムを服用していた高齢者が副作用で死亡するという事故が起こりました。

市販薬を服用する場合はもちろんですが、医者にかかる場合でも、既往歴や現在服用中の薬などはしっかり伝えるようにしましょう。

 

 

 

 

サプリメント

便秘が起こる原因は、食事のバランスや日常生活の乱れが大半だといわれています。

また、便秘で悩む人の約9割は女性であるといわれていますが、女性が便秘になりやすいのは、女性ホルモンの影響もあり、食生活などを改善しても、思うように便秘解消に繋がらない場合もあります。

 

最近では便秘解消のためのサプリメントも多種多様販売されていますので、それらを上手に使うことも便秘解消法の一つかもしれません。

販売されているサプリメントに配合されている成分で、一般的なものをご紹介しましょう。

 

・ビフィズス菌やオリゴ糖

善玉菌であるビフィズス菌を腸内で増やすためのサプリです。

善玉菌が増えることによって、腸内環境が整い、便秘になりにくい柔らかな便が作られていきます。

また、善玉菌には腸のぜんどう運動そのものを活発にさせる働きもあります。

オリゴ糖はビフィズス菌のエサのようなもので、その栄養源となってビフィズス菌の増殖を助けます。

ビフィズス菌は体内で作られる事はありませんので、こうしたサプリメントでビフィズス菌を増やす事は便秘解消に効果が期待できます。

 

・食物繊維(ファイバー)

食物繊維は便のかさを増やし、柔らかくするために重要です。

食物繊維が足りなくなることで便が硬くなり、そのために腸内で停滞したり、便を押し出すことが難しくなったりして便秘になってしまうのです。

成人一日あたりの食物繊維の必要量は20~25gといわれています。

食品からの摂取だけでは足りないような場合は、サプリメントで必要量を補うことができれば助かりますね。

 

その他にもビール酵母、キダチアロエやハーブ、シャンピニオンといった成分を含むものも販売されています。

 

 

 

 

 

便秘解消に使われる漢方薬

3日以上排便がない状態のことを一般的に便秘といいますが、便秘の原因や症状は、やはり人それぞれ違っています。

漢方医学では、便秘をしている人の体質やその時の全身状態、また、なぜ出ないかという原因などを細かく考えて、薬を使います。

便秘の人によく使われる漢方薬をご紹介しましょう。

 

1. 三黄散(さんおうさん)

この薬には、大黄、黄苓、黄連、という三つの薬が配合されています。

お通じをつける効果だけでなく、体を冷やす作用もあり、赤ら顔やのぼせ、精神不安定などにも効きます。

赤ら顔、いつも身体が熱っぽい、口が乾きやすい、口臭がある、小便の色が濃い、冷たいものを好むなどの傾向のある「熱タイプ」の人の便秘に使われます。

 

2.桂枝加芍薬薬黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)

この薬のなかの芍薬、甘草、生姜などは腸の運動を正常にしますので、胃腸の弱い人の便秘に使われます。

また、大黄には下剤としての効果があります。お腹が張って腹痛などを伴う人は効果的です。

「寒タイプ」と呼ばれる、手足が冷えて寒がりの人、時々腹痛があるが暖めると軽くなる、口は乾かない、夜間に頻繁に小便に起きるという症状の人によく使われます。

 

3.潤腸湯(じゅんちょうとう)

どちらかというと体力のない人、体液成分が不足している高齢者、顔色がわるい、頭がふらふらするという人の便秘に使われます。こういった症状の人は「虚タイプ」と呼ばれます。

 

4.大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

色々な症状が重なり、タイプを決めることが出来ないという人に幅広く使われます。

体力のあるなし等あまり細かく考えなくてもよいですが、冷え症の人が使うと腹痛を起す場合もありますから注意して下さい。