健康と病気、症状

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健康食品の危険性

がん治療を続けながら、健康食品を利用している方は少なくありません。

確かに健康食品は薬ではなく食品ですが、摂取する方法によっては、健康になるどころか逆に健康を損ねてしまう危険性もあり、決して過剰に摂って良いという訳ではありません。

ここでは、そんな健康食品について考えていきましょう。

さて、健康食品とは何でしょうか?

一般に販売されている健康に配慮した食品には特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品があります。

特定保健用食品は健康上有効であるという結果が明らかになっている必要があります。

栄養機能食品は、特定のビタミンやミネラル補給のための食品で、国の定めた基準を満たしていれば栄養機能表示が許されます。

トクホの食品は1日の摂取量が表示されているものもあります。

しかし、一般に健康食品として販売されているものは、このような特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品ではありません。

健康食品と言われる商品は、あくまで一般の食品に分類されるものです。

しかも、がんに効果がある特定保健用食品は、今まで販売されていません。

従って、がんに効果のある健康食品という商品は、現在存在してはいないのです。

栄養素には摂取しすぎる体に蓄積するなど、逆に体に悪影響を与えるものもあります。

サプリメントなどを摂りすぎることは、必ずしも健康にはつながりません。

健康食品は、がん治療として摂取するのではなく、あくまで食品として安全な食べ方をしなければならないものなのです。

ホルモン療法

乳がんが早期発見された山田邦子さんが、外科手術、放射線治療の後、受けているがん治療がホルモン治療です。

ホルモン療法とは、抗ホルモン剤の投与により血液やリンパ液によって全身に散らばった可能性のあるがん細胞の増殖を抑えて、がんの転移・再発を防ぎます。

この療法は、ホルモンが関係する乳がんや子宮体がん、前立腺がんなどに効果のあるがん治療です。

がんの成長に必要なホルモンを止めることで、がん細胞に栄養が届かず、がんの発育の阻止が期待できます。

山田邦子さんが飲んでいるノルバデックス(一般名タモキシフェン)は、エストロゲンという女性ホルモンの働きを妨害して、がんに栄養が届かないようにする治療薬です。

がんの発育阻止のコントロールをする治療薬なので、長期間の治療となります。

ノルバデックスでの治療期間は5年です。

ホルモン療法は正常な細胞を攻撃しないので、吐き気やだるさ、脱毛といった大きな副作用はあまりありません。

しかし、抗ホルモン剤の投与によって更年期障害などの副作用があります。

男性がかかる前立腺がんでは男性ホルモンと強いかかわりがあります。

前立腺がんでは精巣を取ってしまう場合もありますが、それができない場合などは抗ホルモン剤を投与することとなります。

そのため、この場合の抗ホルモン剤は男性ホルモンを抑える女性ホルモン剤を投与します。

このため、副作用で女性と同じような更年期障害の症状が起こることがあります。

山田邦子さんの乳がん治療

タレントの山田邦子さんは、2007年3月、テレビ朝日系列「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」の出演後、番組で紹介された家庭でできる乳がんの視診・触診によって乳房の中のしこりを見つけました。

番組では、乳がんのしこりが触るとどのような感覚なのかを、肉まんの中の梅干の種のような感覚と紹介し、邦子さんが触診したときにも、そのような感覚があり、しこりとわかりました。

検査の結果、左に1つ、右に2つの小指の先ほどの腫瘍が見つかり、医師からは早期発見であると告げられました。

このため、邦子さんのがん治療は乳房を切除することなく、2度の手術の温存手術を受けました。

手術後、同じ番組に出演し、乳がんであったことを報告しました。

温存手術であったため、手術後もがんの病巣根絶のための放射線治療が続きます。

邦子さんは、放射線治療前の説明で、左は進行性のないがんだったものの、右は進行する可能性のある浸潤(しんじゅん)がんであると告げられます。

浸潤とはがんが周囲の組織にもぐりこんでしまうことです。

放射線治療が終わると、次にホルモン剤投与があり、経過観察に8年かかると医師から告げられます。

放射線治療の吐き気などの副作用についても説明がありました。

病院には土日を除く毎日通い、放射線治療が連続30回終わるとホルモン剤投与に移ります。

放射線治療終了後のホルモン投与では、ノルバデックスDという薬を1日1回飲むことになりました。

女性ホルモンを抑える、乳がんにはよく使われる薬です。

服用期間は5年間です。

邦子さんは、乳がんになってから、ピンクリボン運動に参加し、乳がんの早期発見、早期治療の啓発につとめています。

邦子さんの受けたがん治療の体験が、今、多くの人の命を救っているのです。