健康と病気、症状

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糖尿病の治療_感染症

糖尿病の人は、「肺炎」「膀胱炎」「腎盂炎〈じんうえん〉」「皮膚炎」「歯肉炎」「風邪」などの感染症にかかりやすく悪化しやすい傾向があります。

また、回復にも時間がかかり、血糖値が普段よりも増してコントロールが悪化し、糖尿病そのものにも影響が出てしまいます。

糖尿病の人が感染症にかかりやすく悪化しやすいのは、感染防御機構がいろんな理由で壊れてしまうからです。

1.好中球(白血球の成分)の貪食(細菌やウィルスを食い殺す)機能の低下。

2.免疫反応の低下

3.血流の悪化

4.神経障害によって感染・悪化の一因に

5.血糖値がさらに上昇する

また、あらゆる感染症にかかりやすくなっていますが、とくに次のような感染症に注意しましょう。

「尿路感染症」「上気道炎(かぜ)・肺炎、結核」「胆のう炎」「皮膚感染症・足病変」「歯肉炎」など。

糖尿病の人が、感染症など他の病気にかかったときは、「シックデイ」といい、特別な対処が必要になります。

感染症は、体内に侵入した細菌類が増殖して、いろいろな症状を起こす病気です。

ですから、その治療は、病原菌を殺菌することが最初の目的となりますので、安静に温かくして、体の持つ本来の抵抗力を高めます。

しかし、これで対応できるのは軽い感染症のときで、抵抗力が低下している時は、抗生物質を使います。

抗生物質はタイプが何種類もあり、目標となる病原菌にあわせて使い分けます。

感染症予防の基本は、なるべく健康的な生活を維持し、普段から抵抗力をつけておくことです。

糖尿病の治療_脳梗塞・心筋梗塞

脳梗塞や心筋梗塞は突然に起こり、命が奪われることもある恐ろしい病気で、たとえ助かっても後遺症が残ったりすることもあります。

日本の脳梗塞・心筋梗塞の発症率も、最近、増加の一途を辿っています。

そして、糖尿病の人はそうでない人の2~3倍の可能性があり、脳梗塞になった人の約半数、心筋梗塞になった人の約3分の1に糖尿病がみられます。

なぜ、糖尿病の人がなりやすいかというと、どちらも動脈硬化のために血流が止まって起こる病気であり、糖尿病はその動脈硬化の進行を早める恐れがあるからです。

動脈硬化が進むと血管中の血流が狭まって、血栓(=血液の固まり)ができやすくなります。

その血栓によって血流がせき止められると、その先の細胞は酸素や栄養不足で間もなく死に至る…それが「梗塞」です。

脳や心臓の細胞は再生せず、梗塞で死んでしまった細胞の働きは復活しないので、そのために後遺症が残ってしまいます。

では、なぜ糖尿病になると動脈硬化が起きやすいのでしょう?

動脈硬化が進む大きな原因は、動脈の内膜の部分にコレステロールが大量に取り込まれてしまうからです。

血液中では、水に溶ける蛋白質が(水に溶けない)コレステロールを包んで「リポ蛋白」となっています。

血糖値が高い時、このリポ蛋白が酸化されたり、ブドウ糖が結合したりして変化します。

そのリポ蛋白が血管の内膜に蓄積されプラークという塊を作り、そのために、糖尿病があるとコレステロールがそれほど高くなくても、動脈硬化が進行するのです。

脳梗塞・心筋梗塞の発作の時には次のような症状が現れますので、このときには迷わず早急に救急車を呼ぶことが大事です。

「脳梗塞」は、「手足の麻痺」「舌のもつれ」「めまい」「意識障害」などで、時間とともに症状が深刻になります。

「心筋梗塞」は、「激しい胸痛」「呼吸がしにくい」「顔面蒼白」「冷や汗」「手足が冷たくなる」「ニトログリセリンが効かない」 などです。

この場合も、手遅れにならないように、注意が必要です。

脳梗塞や心筋梗塞の発作が起こる前に、脳や心臓の血流の悪化を示す症状(=発作のサイン)が現れることがありますので、その場合は早めに詳しい検査を受けてください。

脳梗塞や心筋梗塞が起こらないためには、動脈硬化の進行を防ぐことがもっとも大切です。

動脈硬化は老化とともに誰でも進行しますが、その進行を早める要因がわかっているときには、それを1つずつ解消していくようにしましょう。

毎日の生活の中でも、気温の変化・タバコ・お酒・ストレスに注意し、定期検診をこまめに受けるなど、発作や進行を抑える予防対策をとるようにしましょう。

糖尿病の治療_通風

現在、国内の痛風の人は約30~50万、尿酸値が高い「無症候性高尿酸血症(痛風予備群)」の人は約 500万と言われています。

痛風は、血液中の尿酸の濃度「尿酸値」が高い状態が続くのが特徴です。

「高尿酸血症(痛風予備群)」は、自覚症状はありませんが、治療せずにいると、痛風発作やさまざまな合併症が発症・進行します。

主な合併症に、「腎臓障害」「尿路結石」「動脈硬化」などがあり、糖尿病との関係では、とくに「動脈硬化」が問題となります。

高尿酸血症は、遺伝的な体質があり、それにさまざまな生活習慣が加わることで発病します。

その生活習慣とは、過食・アルコール・運動不足・肥満・精神的ストレスなどです。

つまり、これらは糖尿病を招く習慣とほぼ同じ内容で、実際、糖尿病の人は尿酸値が高い人が多く、高尿酸血症の人は糖尿病や予備群になりやすいのです。

逆にいえば、高尿酸血症を治療することは、糖尿病の予防・治療につながり、糖尿病の食事・運動療法は、尿酸値にも良い影響があります。

糖尿病と高尿酸血症の人に共通していることは、肥満している人が多いので、治療はまず減量することから始めます。

その人の体格や消費活動量にあったカロリーで、バランスよく栄養をとります。

減量を急いで極端にカロリーを減らしすぎると、エネルギー源として脂肪が利用され、ケトン体が発生します(ケトーシス)。

血液中のケトン体濃度が高くなると尿酸は排泄されにくくなり、細胞が壊れてしまうと核酸からプリン体が放出されて、尿酸値が上がります。

ですから、カロリー調整に加えて、水分をたくさんとり、野菜類を多く食べて、きつすぎない運動を継続するなどして、積極的に尿酸値を下げましょう。

痛風はなくても尿酸値が9mg/dL以上なら、痛風と合併症予防のために薬物治療を行います。

尿酸コントロールの目標は、「6mg/dL以下」が目安で、理想は「4.6~6.6mg/dL」です。

痛風の場合、痛風だけという人はわずか4%で、さまざまな生活習慣病の併発が多く、動脈硬化も共有しています。

最近、生活習慣病の発病には、インスリンが作用しにくくなる「インスリン抵抗性」が関係していることがわかってきました。

同様に高尿酸血症の発病にも、インスリン抵抗性が関わっている可能性があるということです。

そしてそのインスリン抵抗性を生む大きな要因が、「遺伝的要素」と「生活習慣」といえます。

生活習慣は自分次第で改善できることですので、尿酸値が高いといわれた人は、血圧や血清脂質・血糖値の適切なコントロールを継続していきましょう。

そして、痛風や他の合併症に気をつけ、動脈硬化の予防に努めるようにしましょう。